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第3回シャーロック・ホームズ読書会フォローアップ

2018 年2月 21 日(水)に「第3回シャーロック・ホームズ読書会」を実施しました。課題作品は『四人の署名』。シャーロック・ホームズのシリーズ2作目です。2月 21 日は「 221B の日」でもあります1)。10 人の方に参加いただき、内5人は読書会初参加の方でした。

課題作品の『四人の署名』(創元推理文庫版、河出書房新社版)

会場はウィルあいち。近くに拘置所があり、『四人の署名』の話と少し関係のある場所かもしれません。

読書会は「メアリー」グループと「トービー」グループの2グループに分かれて行われました。グループ名は課題作品に出てくる登場人物と登場犬(?)から採っています。

ホームズ作品はさまざまな出版社から出されているため、本読書会では創元推理文庫のホームズ作品を一応の基準にしていますが、角川文庫や新潮文庫、河出書房新社の単行本などをお持ちになる方もいらっしゃいました。

感想としては、ホームズの推理がお見事、犬を使った追跡が面白い、最後のテムズ川でのチェイスの迫力がある、といった意見がありました。また、ホームズのコカイン注射をする衝撃のオープニングについて、推理に影響しないのか、感情の浮き沈みが激しいのは鬱病なんじゃないか、といった「心配」の声もありました。

また、ワトソンの恋の妄想へのツッコミがあったり、署名は推理ものとしてはインパクトがあるけど、実際は物語上署名を残す意味がなかったのではないか、署名をした他の人がどうなったのかが曖昧で分かりにくい、などの感想もありました。とは言っても、初めて読まれた方も、今回再読された方も、「なんだかんだで面白い」というのが全体的な印象でした。

ドラマや映画、名探偵コナンとの比較、出版社ごとの読みやすさの比較なども話題に上がりました。

ハンドブック

今回からホームズ作品を読む上での参考になる資料集として「ハンドブック」を配布することにしました。毎回資料を追加していき、ハンドブックを「育っていく」仕組みになっています。今回は出版社ごとの作品を横断検索できる一覧表です。読み比べや、タイトルの翻訳の違いを比較できたりできます。ハンドブックは何らかの形で出版することも検討しています。

ハンドブック。ファイルが透明なので、表紙を着せ替え可能です。

出席シールを貼っていくことで、何かの絵になるかも!?

出版社ごとの作品一覧。

プチセッション

前回に引き続きプチセッションとして、ホームズ関連の発表会も行いました。

参加者の方からは、ホームズの世界観に合いそうなペンダントをされた方がいらっしゃいました。また、最近できた名古屋・伏見の「ランプライトブックスホテル名古屋」内にあるブックカフェの話もありました。そのカフェではホームズの関連本がたくさん置かれてあり、参加者のうち、お二人から実際に行ってきた感想を教えていただきました。そして、かつて日本で出版されたホームズ大事典の執筆に携わった方がいらっしゃり(!)、そのお話も面白かったです。

私からは新しく入手したパイプの紹介です。ウクライナから買ったホームズの刻印が入ったパイプです。パイプとしては安価な部類に入りますが、デザインがとても気に入っているので、紹介せずにはいられませんでした。

制作者のサインらしき傷もあります。

前回の読書会後、主催者は実際にパイプスモーキングを始めてみました。パイプ関連の本も読んで実際に吸ってみると、なかなか奥が深くて楽しいです。通常のシガレットのタバコと違いパイプは体にあまり悪くないので、ご興味のある方はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。偶然にも読書会前日の2月 20 日は「国際パイプスモーキング・デー」で、時差の関係でヨーロッパで記念日を祝っている最中が、ちょうど日本では2月 21 日の「221B の日」だというのが面白いですね。

さらに、ホームズの部屋をミニチュアで再現したものをお持ちしました。元ネタとなったのは、海外の以下のサイトです。

Pixie Hill: 221B Baker Street
221B Baker Street Altoids style tin / Sherlock Holmes

私も作ってみたい! と思って、3週間ほどで制作しました。ほとんど百円均一の材料を集めて作りましたが、一部おもちゃ屋さんや雑貨店で買ったものも含まれています。ホームズ作品からのネタがたくさん散りばめられており(ドラマや映画がごちゃ混ぜですが)、分かる人には楽しめていただけたのではないでしょうか。

フタはベイカー街 221B の扉になっています。iPhone SE は大きさ比較のために置いています。

開いたところ。写真では分かりにくいですが、フタを開くとランプが自動点灯する仕組みになっています。



・VR:ホームズがピストルで撃ち込んだ文字。VR はヴィクトリア女王を表す。「マスグレーヴ家の儀式」より。
・滝の写真:「最後の事件」でホームズが宿敵と対決する滝。ジェレミー・ブレットのドラマの部屋より。
マントルピース
・ナイフで突き刺された手紙:「マスグレーヴ家の儀式」より。
・鏡:変装用に使いそうな鏡。
・ピストル
本棚右
・本
・ランプ
本棚左
・本
・インク、ペン
・チェスの駒
・懐中時計
・サイコロ:ワトソンは賭け事が好き。
・ルービックキューブ
暖炉左の棒
・火かき棒


左側
・実験道具:フラスコ、試験管、顕微鏡
・I AM SHERLOCKED:電子ペーパーでできています。『SERLOCK』より。
・パイプ、虫眼鏡
・新聞:実際のイギリスの新聞の紙で作りました。
・ソファー:『SERLOCK』より。
右側
・ソファー
・キテレツ大百科:ホームズとは関係ありません。
・がい骨
・バイオリン
・メガネ
・犬:『緋色の研究』で実験台にされたテリア、あるいは『四人の署名』のトービー。

ホワイトボードでも内容の解説をしました。

お食事会、次回予告

読書会後のお食事会として、最初は『四人の署名』に合わせてインド料理のお店を探しましたが、近場にありませんでした・・・。代わりに、モロッコ料理店「カサブランカ」へ行きました。普段食べられないような珍しい料理も食べられてよかったです!

次回の課題作品はシリーズ4作目の『回想のシャーロック・ホームズ』です。3月 10 日(土)10:30 から、チサンイン名古屋にて行います。3週間後の開催で、開催までのスパンが短くなっていますが、短編集で読みやすいと思います。宿敵との対決という重要展開もあり、見逃せない読書会となるはずです。ぜひご参加下さい!

献本としていただいた本。

1)
22/1 のように、月と日を日本とは逆に書くイギリスなどでは1月 22 日が 221B の日のようです。
followup-readholmes3.txt · Last modified: 2018/07/26 07:05 (external edit)